会員各位
平成14年6月10日
日本ばら切花協会長 大澤憲一
会費値上げの理由について
次世代に向かって官・民こぞって改革が強く求められております。本協会も親睦団体から機能的集団に様変わりし、守りの姿勢から攻めの体制に入ることが希求されています。
 そこで、会員が抱えている難問題を、組織として真正面から立ち向かって解決するため、昨年5月特別委員会を立ち上げました。この委員会は会長の諮問機関として、品種と技術問題に分けて審議されました。
主な仕事を紹介します。
1.品種検討委員会 1)ロイヤリティー品種の自家増殖権緩和については、第一園芸(株)と契約を交わし、実施に入っています。
2)日ばら会員が育種した品種の普及と育種家の団結協調を進め、会員へのサービスを図っています。
2.技術検討委員会 1)アーチング栽培特許権の行使については、特許の範囲を明確にするため、多角的に情報を集め、弁理士の口頭鑑定書を得、会員に公開しました。
2)三重県で開発された一本残し剪定方法「バラの栽培方法」は三重県支部の有志と本協会長名で出願しました。
本協会は年会費を平成2年の総会で5,000円に値上げし、以降、平成9年に賛助会費(卸売市場)の増額をお願いしてきましたが、バブルの崩壊により会員数は年々減少し現在500余人も減り、事業量は漸増する傾向にあるため、本会計は連年赤字決算となり、組織としての存続が危慎される状況にあります。
−値上げ具体的内容について説明します−
1.会議費 (1)総会費 代議員参加費の一部を負担し、中味の濃い通常総会にします。
(2)役員会 執行部役員会7回、支部長会、理事会2回の個人負担金を軽減します。
(3)委員会費 組織の要なので、減額した予算を復活します。
(4)特別委員会費 委員は特認事項で選任された会員のため、旅費の一部を負担します。
2.事業費 (1)研究大会費 親睦的要素の強かった大会を、生産、流通、消費各分野のエキスパートを招請し、記念講演とパネルディスカション方式に切り替えます。
(2)消費宣伝費 1人当り75本,装飾用10本の無償提供のほかは、すべて有償とするための経費。
3.管理運営費 (1)賃借料 花き生産協会に家賃なしで同居していましたが、今年から家賃の一部を負担することになりました。
(2)渉外費 権利取得及び維持管理費の費用・外部との按渉にかかわる費用を増額します。
(3)交際費 最低の予算で切り盛りしてきたが、役員の個人負担が限界に達しているので増額します。
一口メモ 会費は、自分でやらなければならない仕事を人にやってもらうための費用と思えば、素直に納得できるのではないでしょうか。